羽渕三良 著

新書判・並製本

本書は、映画評論家山田和夫さんについての初めての本。その業績は貴重で大きく多方面にわたっております。
第一章では、亡くなった山田さんを偲んで、「巨星が墜つ」という追悼文を書いた。つづいて山田和夫さんと新藤兼人さんの間柄について。さらに、「山田さんから受け継ぐべき仕事」「山田さんのシネマ&レクチャー・リポート」を紹介。
第二章では、2012年度と2013年度の映画作品論。
第三章では、文化庁が日本映画の危機をどう打開するか、「12本の柱」の提言を提起した歴史と事実を掘り起こしている。そして最後の論評は、学徒出陣70周年にあたることから、戦後の日本映画の反戦・平和・反核の系譜と伝統を論述している。
終章は、最初の本『シネマとたたかいは私の大学』を出版した時、山田和夫さんが特別に寄稿していただいた『刊行に寄せて』を掲載。
(本書/まえがきより)