著者:中西敬一
四六判上製
発行:2008年10月30日
中西さんは寡黙な人である。誠実を絵に描いたよなコミュニストである。――診療所の事務長であり私たち俳句の小グループのリーダーでもある。俳句の評論家としての中西さんは以前からその的を射た眼力に尊敬を申しあげていたが、原民喜、宗左近から、碌山荻原守衛までの文学論には驚きに胸の高まる思いをさせてもらった。理屈抜きで面白い本である。亡夫、木村功に読ませたかった、と思う。随筆家木村梢(俳優木村功夫人)