ゆりえの日記

河野ゆりえ著

四六判・並製本 本体(952円+税)
2013年3月15日発行
ISBN 978-4-87662-557-4

著者は、都議として2期をつとめら実績をもち、日常の活動をブログにアップして紹介している。めぐりあう人びとの暮らしや自然、環境への優しいまなざしは、政治を変えたいという一本筋の通った強い思いに貫かれている。

 アネモネ(本文「江戸川の花ごよみ」より)
 米寿を迎えた露子さんから電話を受け、久しぶりに訪ねました。「東日本大震災の救援募金よ」と、五万円が入った封筒を渡してくれました。一人暮らしになって生活は楽でないでしょうが、「何かできることないかと考えたの。じっとしていられないものね」と、思いを伝えてくれました。「助け合おう」と、どの人も思っています。露子さんの家のすぐそばの花壇に、きれいなアネモネが咲いていました。北の地で、きびしい避難生活をしている人にも見てもらいたい、と思いました。みなさん、健康に気をつけて。福島第一原発で被爆した労働者の方々は、どうされているでしょうか。

碓田のぼる「やわらかな心と一途さと」より
『ゆりえの日記』は、人と人を結んでいく不思議な力のあるエッセイ集です。この本を読み終えれば、きっと著者がニコニコしながら、すぐ隣に立って
語りかけてくるような感じをもつことでしょう。