著者:多喜二・百合子研究会編
四六判上製頁数:192
発行:2010年2月20日
青年を中心に、小林多喜二「蟹工船」が一大ブームを巻き起こした。ここから開かれたプロレタリア文学への新たな関心にも応えて、2009年2月から、多喜二・百合子研究会が開催した全12回の公開講座「いま、なぜプロレタリア文学か」の内容をコンパクトにまとめた一冊。「大逆事件」後の日本近代史上の、主な社会的事件に関連した十作品を取り上げ、プロレタリア文学運動の前史から形成、発展、弾圧による解体までを概観する。