碓田のぼる 著

四六判・上製本 本体(1500円+税)

  今日、渡辺順三は、いやおうなく遠い彼方の歌人となってきつつあるのは、避けがたいことである。にもかかわらず、貧病とたたかいながら、生涯をかれて伝統的短歌の革新を志し、民主的短歌創造の一筋に生きた、渡辺順三の歌業を振り返り、学ぶべきものを明らかにすることは、現代短歌にとってもおおきな意味をもつものである。(本書/はじめにより)