ブックレット
海が壊れる 「水産特区」
東北大学名誉教授 河相 一成 著
A5 判 本文96頁 定価(本体381円+税)       
ISBN978-4-87662-534-5

未曾有の東日本大震災によって、宮城県の沿岸漁業は壊滅的な被害を蒙った。復旧・復興が遅々としてすすまないなかで、宮城県・村井嘉浩知事は、突然に「水産特区」導入を打ち出してきた。

本書は緊急に提言する。
日本の地域漁業を漁民と漁協が守り続けてきた。「水産特区」導入によって沿岸漁業は、どう変えられようとしているのか。「漁業権とは何か?」「漁業権」の歴史と、その意義、「水産特区とは?」

宮城県の沿岸漁業にいま早急に必要なことは。

一   宮城の漁業の被害 ― 何を失ったか?
二   宮城の漁業・漁民の「復権」の道
三   「漁業権」の由来概要
四   現在の「漁業権」の特質
五   現行の「昭和・漁業法」の
     沿岸漁業における「漁業権」
六   指定漁業について 
七  「漁業権」の社会的意義
八   漁業制度の変質
九   村井嘉浩知事の「水産特区」構想の
 乱暴さと無知
十   財界団体の「水産特区」構想
十一 「構造改革特区」の危なさ