著者:廣岡宥樹
四六判上製
発行:2005年2月20日
★安保闘争と青春期の岐路を描く。1960年夏、東京の私大二年生金木陽三は、生きる座標の定まらぬ未明のとき、安保闘争に遭遇した。学生たちに襲いかかる官憲の暴圧に、陽三は憲法にいう主権者とは何かを自問しはじめた。敗北落胆の中から、あらたに民主的な日本人の精神風土の芽生えを描き出す。『民主文学』連載の力作長編小説。